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アデノウイルスの症状

アデノウイルスの型のうち、11、21型では血尿・尿意頻発・排尿障害が見られる膀胱炎を起こすことがあります。この場合尿中のウイルスが主な感染源となります。また、腎臓に無症状のまま感染を持続し数ヶ月から数年の間、尿中にウイルスが排出されることがあります。19、37型は性行為により感染し、尿道炎や子宮頸部炎を起こすことがあります。
今、アデノウイルスの感染に対する特効薬はありません。治療は、症状に応じた対症療法が中心となります。嘔吐、下痢がひどいときには点滴注射による輸液療法が行われることがあります。検査としてアデノウイルス抗原を検出する迅速診断キットが使われることがありますが、現在使われている迅速診断キットでは血清型別の判定はできません。
アデノウイルスの同じ血清型であっても、患者によって症状が異なり、結膜炎が主であったり、咽頭炎が主であったり、下気道炎が主であったりすることがあります。ウイルスの体内への侵入部位と症状の出現とが関連していると考えられています。例えば、7型については、細かい飛沫を深く吸い込んだような場合には、重症の下気道炎・肺炎となる可能性も考えられます。また、手などに付着して鼻や口に入った場合には、軽いかぜ症状やのどの炎症を起こしたり、塩素消毒が不充分なプール水中で眼に感染すれば結膜炎となる可能性があります。